サーバス憲章 -日本サーバスの会員に望まれること-
2007年2月25日 日本サーバス 会長 西山 正廣
ご承知のようにサーバスは国際的な組織で世界の多くの国が加盟しています。 サーバス発祥の地ヨーロッパを始め、近東、アフリカ、アメリカ、アジア、大洋州に及んでいます。 これだけ大きな組織になると共通理解を得るのが大変です。 それでサーバスには「サーバス憲章」と「サーバス・ハンドブック」というものがあり、それを基準として各国が活動しています。
4月はじめに釜山で4回目の極東アジア地区会議が開かれますが、議題の一つに「サーバス憲章について」が組まれています。 そこで今日は、サーバス憲章についてご紹介したいと思います。
憲章は9章からなり「サーバスとは何か」に始まり「参加国になるための条件」「国際本部役員」「総会、つまり国際会議」「執行部とその任務」「議決方法」「本部役員の責任」などと続いています。
第1章の定義を見ると、サーバスとは世界中の有資格国で構成される非営利組織であり、それぞれの国にはホストとトラベラーがいてネットワークを形成している。 その目的は異なった文化的背景を持つ会員同士が交流することによって世界の平和に寄与することである、と述べています。 「参加国になるための条件」というと分かりにくい感じがしますね。 その条件というのは10名以上の会員がいること、となっています。 そういう国をサーバスでは"national group"と呼んでいます。 この表現も分かりにくいですね。
「総会」はサーバスの最高決議機関で、これまで3年に一度、世界各地で開かれてきました。「執行部」はEXCOと呼ばれ、総会と次期総会の期間、サーバスの運営に責任を持つ組織です。 会長、副会長、事務局長、財務担当者、ピースセクレタリー、ホストリスト委員で構成されています。国際本部あるいは本部役員と言っても、事務所があってそこに役員が常駐しているわけではありません。 言うなればそれは「オンライン執行部」です。 たとえば現在の会長はカナダ、副会長はアメリカ、事務局長はインド、財務担当者はトルコと言った具合です。 ですから彼らは毎日のようにメールで交信し「話し合って」います。
日本は韓国と並んで会員を300名以上持つ、世界でも大きな所帯の国です。 ですから執行部の方から本部役員を出してくれと、頼まれる事があります。 全国の会員の皆さんの中から一人でも名乗り出てくださることを期待しております。